30/06/2026
【1拠点1キャリア監視の盲点】
添付は自社サイト(spelldata.co.jp)を、名古屋の楽天モバイル回線から計測した性能データです。
6/29 23時頃から6/30 3時半まで、約4時間半にわたり明確な性能劣化が観測されました。
▼実測値の変化(正常時 → 劣化時)
・RTT:30〜50ms → 190〜220ms
・Jitter:5〜20ms → 100〜130ms
・First Contentful Paint:約300ms → 約1,500ms
・Document Complete:約700ms → 約3,300ms
同時刻、東京・大阪・福岡・札幌・仙台・新潟の各計測センター、およびNTT・KDDI固定回線では正常値を維持していました。
つまりこの劣化は、名古屋エリアの楽天モバイル経路に固有の事象です。
Tracerouteを解析すると、経路上に応答を返さない中継ノードが2箇所存在し、その後続ホップでRTTが大幅に増加していました。
特定キャリア・特定地域の経路品質に起因する劣化と判断できます。
ここで品質管理の観点で重要なのは、標本の偏り(selection bias)の問題です。
東京1拠点・固定回線1本だけで監視している場合、母集団(全国の実ユーザー)に対して標本が著しく偏っています。
偏った標本でいくら測定しても、サイト全体の真の品質は把握できません。
監視画面が「全部グリーン」でも、それは「自分が見ている経路では正常」という意味でしかなく、ユーザー体験の品質を保証するものではありません。
SpeedDataは、全国7都市の計測センターと、NTT・KDDI固定回線、4キャリアの5G回線で、実ユーザー視点の性能を24時間365日リアルタイムに実測します。
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